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ある少年の告白のkiritoのレビュー・感想・評価

ある少年の告白(2018年製作の映画)
3.6
【罪】

「僕はゲイで、父さんの息子だ」

「Boy Erased」。文字が消えていく演出もいい。ゲイは罪深いこととされ1人の少年が消される。

信心深い両親のもとで18歳まで育った青年がゲイを「治す」ために矯正施設にいれたという実話に少し基づく物語。
エンドロールでわかるが、この現実がアメリカの多くの州でかなりの人数が受けている問題というところに驚く。

矯正施設で行われた内容は「他言無用」で、実際はもっと酷いことがもしかしたら行われていたのかもしれない。

法を説く父親だからこそ苦悩するところは確かにあったのかもしれないけど、「息子」という側面を一番に考えて欲しかったと思う。子供にとって一番信じてもらいたい人はやっぱりどこまで行っても親だから…

※あと、母は強い。

2020.5.5
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