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樺太 1945年 夏 氷雪の門のCS80のレビュー・感想・評価

樺太 1945年 夏 氷雪の門(1974年製作の映画)
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「みなさん、これが最後です
さようなら、さようなら」

1945年8月20日、電話交換手の集団自決。
沖縄の「ひめゆりの塔」とは違いあまり認知されていない歴史の悲劇をいつか詳しく知りたいと思っていたところ、DVDが格安でレンタル出来たので借りてみました。
1974年の完成当時はソ連側の圧力によって公開できなかったとのこと。

「負けた国に国際法は無い、今から10分以内に帰れ」

歴史は戦勝国が語るとは言え、終戦直後に北の果て樺太ではこのような事実があったというそれだけでも色々考えさせられます。

作品としては藤田弓子、南田洋子、丹波哲郎、若林豪、黒沢年雄などの名俳優によって、徐々に緊迫していく様子が丁寧に描かれていました。
中盤からは悲惨な場面や命を守ろうとする局長と強い義務感の女性たちを見ていて、美談だけでは語れない意志の強さが余計に辛かった。
いつか稚内公園の高台にある「氷雪の門」を訪れたいと思いました。
うさちゃん、、、
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