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暁に祈れのまのレビュー・感想・評価

暁に祈れ(2017年製作の映画)
3.4
異国の地タイでムエタイにより復活したイギリス人の男、ビリー・ムーアの実話に基づく話。

麻薬中毒のボクサー、ビリーは刑務所に入りそこで地獄のような日々を味わう。凶悪犯罪者がウヨウヨ、暴力・レイプ(カマ掘られ)は日常茶飯事、劣悪な環境で一人だけ人種も違い言葉も通じない。

毎日生きることだけで精一杯だった彼の元にムショ内のムエタイジムが目に入る。彼はここでムエタイを習い復活を遂げようとする…

まず刑務所及び囚人が本物とのことで、リアリティが凄くあった。囚人たちは皆全身ゴリゴリのタトゥーだらけでマジでおっかない。風貌もそうだけど何言ってるか分からないから余計に怖い。そんな環境に一人だけ異国の者がいたらどうなるかってのは想像通り。

何度も心折れそうになるが雑草魂でひたむきに突き進む主人公の姿が良かった。派手な演出は控えめなので、一見すると地味だけどその分過酷さや現実味が伝わった。
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