凶暴で残酷だけど展開はベタでもあり、しかし無駄な説明は排した超絶クールな仕上がり、という独特のバランス。
刑務所に並ぶ恐ろしく印象的なツラ構えの人たちが本当に最高です。
顔中に刻まれたタトゥーが本物(!)の役者さんもいたことには驚きました。
しかも、8年服役の過去があるガチモンで、この人の迫力は凄まじいものがあります。
そんな魑魅魍魎がひしめく光景は地獄さながら。
檻の中はびっちり密着しながら寝るしかないほどの人口密度で、しかも夜な夜な隅っこに連れ出されて口にするのも恐ろしい暴力を振るわれるわけで、こんなところ絶対入りたくないです。。
”言語の壁”も異界に放り込まれたような絶望感を強調しているし、心の底から苦しい映画でしたが、地獄にも朝は来る…!
忘れたくても忘れられない1本でした。