ぴろぴろ

暁に祈れのぴろぴろのレビュー・感想・評価

暁に祈れ(2017年製作の映画)
3.7
最近たまたま主人公がボクサーの映画鑑賞が続いている。
言葉の通じない異国の刑務所で生き抜く為には。
この世の地獄の様なタイの刑務所での実話。
観ていて疲れた。 ここでは何があっても不思議じゃない。 インフルエンザに集団感染なんて全然かわいい。 名古屋刑務所の方がタイに比べたら安全で清潔、天国だと思う。
タイ語の翻訳がなく、現地の囚人達が何を話しているのか、看守が何を言っているのか、主人公と同じく私たち観客にも分からなくて不安や孤独、焦り、絶望と恐怖があった。 刑務所モノでも「ショーシャンク」とは違って仲間や友情もない。 自身と否が応でも対峙しなきゃいけない環境の下、生き甲斐や希望を見つけ、だけど己のメンタルの弱さもあって、掴めそうでスルッと抜け落ち、振り子の様に行ったり来たり。
自堕落だったビリーがムエタイに希望を見出して、生き地獄から這い出して未来を掴もうとする姿に、やはり「希望」は最強だなと思いながらもエンディングの頃にはヘトヘトになった。
そして、タイって多いとは聞いていたけど、刑務所の中にもレディボーイがいたのは驚き。 タトゥーにも驚いたし、とにかくヘトヘトになるくらい見入った映画だった。
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