スカパーにて。コレは素晴らしく面白かった！
イギリス人ボクサーがタイでドラッグ漬けになり逮捕。刑務所に入り暴力と腐敗が蔓延る中、ムショ内のムエタイで再起を目指す…という話。
なんと実話なんだそうな。こえー！
まずタイのムショのメチャクソ物騒なことよ。刺青まみれの輩供がリンチにレイプに刑務官の買収にと無茶苦茶。
主人公もムショ内でクスリに明け暮れる日々。
基本的にシチュエーションを煽るようなBGMが一切無い。説明的なセリフも無い。
タイ語のテロップすら無いのだ。
それが凄い臨場感ある。訳わからんタイ語で喚かれる不安が、そのまま主人公の感情とリンクする。
このドキュメンタリーともつかない暴力に満ちたドラマ展開は、シティオブゴットに似てる。ある種の観客を突き放した演出が、観る側の想像力を掻き立てる。
ムエタイの描写も凄いリアル。誇張が全然無い。主人公はキックが出来ないから国際式なのかな？(その辺の説明も無い笑)
しかし邦題は意味がわからん。「暁に祈る」って日本映画が昔あったようだが、それにかけてるの？
別に暁でもないし祈ってもいないのに。
