No.3099
「腐ったリンゴを見たとき、セザンヌはそれを描くだろうか」
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『いとみち』の横浜聡子監督の短編。
妊婦は嗅覚が鋭くなるように、
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【サンクスシアター47:怖いおばあちゃん】
『いとみち』公開されたので、サンクスシアターで横浜聡子短編を観た。最初はコント映画のようなテンションだったのが、おばあちゃんが一定のリズムで狂いながら禍々…
確かに高野文子「田辺のつる」。「田辺のつる」は認知症が始まりかけたお婆ちゃんを漫画の中の少女の様に描いていて、こちらはまもなく母になるとは思えない妻が主人公。夫も夫で間もなく父になるとは思えない夫で…
>>続きを読む横浜聡子の怪作
くっそきたねぇ女性。妊婦はシームレスにおばあちゃんになる。自他ともに認めるおばあちゃんに。そこには一点の迷いもない。
ただの汚ったねぇ女は、なんも考えてないただのおバカな女に…
さっぱりわからんのになんかクセになってしまってる横浜聡子監督作。
「ウルトラミラクルラブストーリー」はどことなく人間、世界の破滅の匂いを感じたのだけど、これも多分そっち系。「ジャーマン+雨」は逆の…
『ジャーマン+雨』のよしこ並びに『ウルトラミラクルラブストーリー』の陽人がそうであったように、作中人物が儀式めいた諸条件を果たした後に急に覚醒する、この短い作品の中にもそれは見られる。
序盤、はつる…