KnightsofOdessa

できごとのKnightsofOdessaのレビュー・感想・評価

できごと(1967年製作の映画)
4.0
[ジャクリーヌ・ササールに狂う男たち] 80点

傑作。1967年カンヌ映画祭コンペ部門選出作品。登場人物全員がジャクリーヌ・ササールを好きすぎる映画(ちなみに、そこにロージー本人も含まれる)。濃密な視線劇と視線誘導の先に、ほぼ常にジャクリーヌ・ササールがいる。そんで窓の使い方が上手すぎる。スティーヴンは多くの場合、彼女を見下ろしていたのに、同僚とそういう関係にあると知った瞬間は彼女の方が階段の上にいて、顔すら見えないという残酷さ。というか人んちでセックスすな。生徒に誘われてイヤイヤ参加した室内ラグビーでは、ゴールキーパーという意味不明な役目を押し付けられて、わちゃつく青年たちから10mくらい離れてフィールドに立たされてて草。そんな復讐心からか、ササールに自分から迫るのは一回きりで、それも恋人的な男が死んだ瞬間にそれを脅しの材料に使ってという卑怯っぷり。とても素晴らしい。ダーク・ボガードはいつもこんな役をやってる気がする。
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