群青

名探偵コナン ゼロの執行人の群青のレビュー・感想・評価

3.2
第22弾は公安の闇と正義に迫る!


今作は初めての観賞だった。
安室のファン、通称安室の女を増やした作品?なんかな。なんかもうすげえな安室人気。ここ最近のコナンファンの増加はこのキャラが一役も二役も買っていると思われる。


そんな安室がメインの話。
サミットが行われる予定の場所で爆破事件が起きしかもその容疑者が小五郎のおっちゃんという流れ。
蘭は取り乱し、園子はこんな時にも姿を現さない新一に憤る。
当然コナンもなんとかしようとするが証拠が次々と揃えられあれよあれよと送検されるまで進む。
思うように反証が見つけられないコナンがマジでイライラして叫ぶ珍しいシーンがみられる。


逮捕から送検までの流れや公安も警察や検事にも公安がいて力関係があることなどはなるほど、と勉強になる。
また協力者という存在も初めて知った。


肝心の安室は今回は敵かのような動きを見せる。
まあ映画だし、トリプルフェイスの安室なんだから、何か思うことがあって小五郎を犯人に仕立て上げた。そして真犯人は別にいるというのは分かりきっている。


そんじゃあ真犯人が誰かというと、一人がしでかすにしてはシリーズ最大規模の事件を起こす。
これまで、観覧車倒壊、美術館爆破、劇場爆破、飛行機爆破などなどあって、洪水で村一つというのが大きな部類だが、今回はその比じゃない。
都市の一部が崩壊するとんでもない事態が発生する。
犯人は頭おかしいんじゃないか笑
いくら復讐としてもこんなことをするとは。しかも手口は劇中に過去にあったものを参考にしており、それ調べられたらすぐわかるやつじゃん!とツッコミどころもある。
そしてそれをなんとか防ごうと分析する哀ちゃんもまたすごい。分析に長けた政府機関が総出で分析している事態を一人で解析してコナンたちに情報を伝える。阿笠博士も色々な法に触れそうなドローンを開発したりとめちゃくちゃ笑
褒めてるんだけどストーリーの都合上やることとしてはこれもまたありえないレベル笑

ラストのアクションはもっと凄まじい。シリーズ一の規模の被害を抑えるためにやることだから、その対策も大仰なんだけどすげえ。
安室のありえないドライビングテクニック。もはやワイルド・スピード笑


やっとひと段落して最後に明かされる謎を聞いたコナンはポツリと言葉をこぼし背を向けて去っていく。安室もまた背を向けて去る。男は背中で語る…いやーかっこいいけど!?かっこいいけども!?笑
デカい規模の災害の後の余韻としてはなんだか置いてけぼりな感じだった笑
良い意味で笑


今作の肝はもちろん安室な訳だけど、安室の女たちが安心できるような最高のセリフを安室が言ってくれる。
これを安室が言えば、劇中に出てくるキャラとくっつくことはないと信じられる。このセリフが本当に今作で伝えたかったことだろう。
カップリングが多いこの作品で孤高をひた走る安室さん、さすがです!笑
なんでこんなにファンが多いかは分からんけども笑
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