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名探偵コナン ゼロの執行人のtkのネタバレレビュー・内容・結末

3.5

このレビューはネタバレを含みます

公安警察の光と闇。
安室透の2面性を描きたかったんだろう。
彼の仕事の正当性は次第に明らかになっていくが、割と闇深い事してるな。
検察官が犯人ではあるが、やっていることは公安も変わらない。
国防のため、綺麗事だけじゃ済まないんだろうけども。
終盤はコナンと共闘して困難を切り抜けていくが、安室の印象の悪さが払拭できないまま話が進んでいてモヤモヤしてしまう。
演出次第で深みのあるキャラクターにできそうな素材なだけに勿体ない感じ。
盗聴していたのは赤井さん登場の確定演出かと思っていたので、そこも残念。
沖矢さんが協力してくれても良かったなと思うけど、その構造は面倒すぎるか。
いや安室と赤井、2人にはぶつかってほしかったかな。やっぱし。
そこから和解、共闘だと文句無しだった。
コナンには最初から素直に協力依頼すればいいし、毛利一家には謝罪の菓子折りくらいあってもいいじゃんと思う。
そこらへんまだ安室さんは大人じゃないよなぁ。
RX-7もボロボロで空中に放り出されてかわいそおw
小五郎のおっちゃんは災難だったけど、妃弁護士の冷静さと熱さが良かった。
栗山さんも有能。
写真を拒否られる高木刑事もカワイソ。
なんにせよ、ひと1人2人、殺していてもおかしくないのが安室透なのは確か。
羽場の大吉先生はちょっとアレだったなw
何度も言及されるNAZU不正アクセスの犯人はついぞ出てこなくて、誰やねんと思った。
マッドサイエンティスト阿笠博士のここぞで役立つ、超法規的な発明。
そして少年探偵団の双肩に託される未来。
子どもたちは後で事の大きさを知ってゾッとしそう。
色んな法律違反も、結果オーライで公安がもみ消してくれているのかと思うと複雑な気分。
いともたやすく人の存在をゼロにしてしまえる執行人の権力...恐ろしや。
tk

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