すがり

スリープレス それは、眠ると憑いてくる。のすがりのレビュー・感想・評価

2.0
悪魔ものとしてはホラーしてるのかもしれない。
でもこんな月並みな映画なのかーというがっかり感が強い。

睡眠ってもう色々解明されてることが多いのだろうけど、自分の意識が及びにくい点ではまだまだオカルト的にもロマンがある。
一応はそこを突くような設定を付与してあるにも関わらずにっちもさっちもいっていない。

画的にはオカルトというよりもう少し現実寄り、作中の悪魔に直接関する場面でもなければ精神病んだらありそうなホラーっぽさを出してきている。

多分これは実際の出来事に着想を得たという冒頭の説明と繋がる演出なんだと思う。
それがなあ、ちょっと悪い影響が出てる気がする。

別に事実に沿ってという訳じゃないのだから完全フィクションなのは分かっているけれど、
実際似たようなことがあったんだなあと考えながら観てしまうからどこか俯瞰したような一歩引いた目線になってしまった。

さらにそのせいもあって普段は気にしないでいられるようなところにも気を取られた。
悪魔と相見える方法もそうだし、理屈は付きそうだけど事実からの着想で悪魔が英語話しちゃいかんでしょ。

ラストのラストまでありきたりなもので目新しさも無い。
たしかフォースカインドは実際の映像とか人とかが少し出ていたと思う、
あれも映画としては完全にフィクションだけど事実として元になった話を提供してくれるのは親切でもある。
この映画もフォースカインドに似た構成であるからにはそういう親切さがあると嬉しかったな。
すがり

すがり