ダイナ

アンダルシアの犬のダイナのレビュー・感想・評価

アンダルシアの犬(1928年製作の映画)
4.0
ダリとブニュエルがそれぞれ見た夢に出てきたシンボルを組み合わせようと言う話から制作された映画。組み合わせという意図が介在しているこの内容に夢本来が持つ純粋さは無いんじゃないのとは思いますが、そういう前提を踏まえた上でこっちで勝手に意味を見出していくのも面白いです。1928年にこのBGMをどうやって奏でていたのでしょうか。モノクロが良い味出してますがピアノ辺りの所はカラーで観たい。

映像表現と実験的な点が興味深い訳であって内容は面白いつまらないという判断以前の問題。けど多分定期的に見返したくなるなあと思わされるのは自分がシュルレアリスムな雰囲気が大好きなのと、単なる過激なグロに止まらない映像、切り取られた手首に群がる野次馬や切り開かれる目玉、掌に群がる蟻等、額縁に入れて飾りたいような作品の肝となりそうな画が多い部分。シュルレアリスム、型にハマらないものが観たい人は観ればいいんじゃ無いでしょうか。夢の断片を取り入れた点でいうとねじ式好きにも勧めたい。
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