Monisan

アンダルシアの犬のMonisanのレビュー・感想・評価

アンダルシアの犬(1928年製作の映画)
3.6
昔観た記憶が。

眼球を剃刀で切り裂くシーンはあまりにも有名。これはダリが見た、剃刀で切り付けるかのように月を雲が横切った夢がモチーフで。
ルイス・ブニエルは手のひらに蟻が群がる夢を見て、そこからこの映画が作られたとの事。

この2つのシーンは記憶にあったけど、女性の胸を揉み、そこから服が消えていくフィルムとの合成のシーンなんか全然記憶に無かった。正直こんなおバカな事もやっていなのね、と。

内容はわからないし、どうやらプロットと呼ばれるものは無いみたい。
手首の描写とか、愛でてるのかな。何かこの辺り後世へ影響与えてそう。

ドアの向こうが、海岸になっていたりかなり実験的に映像ギミックを考え駆使している。

まだ映画の技術が全然発展していないなか、実験的な試みをした制作側とこの極めて少ない情報の中から何かを感じ取ろうとした当時の観客さん達へも敬意だな。

サルバドール・ダリ、脚本。
ルイス・ブニエル、脚本・監督
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