れおん

かぞくいろ―RAILWAYS わたしたちの出発―のれおんのレビュー・感想・評価

3.9
奥薗修平と奥薗晶は“息子”の駿也と幸せに東京で暮らしていた。家族揃って、スーパーで買い物をした帰り道に跨線橋の上から電車を見るような温かい家族。しかし、突如として、幸せな“家族”が消えそうになる…
“家族”とは何か。お父さんとお母さん、おじいちゃんとおばあちゃんがいて、家族揃って一つ屋根の下で暮らすのが理想の家族なのか。家族のかたちを教えてくれる作品。互いにぶつかり合う気持ち。思ってもいない言葉を投げかけてしまうもどかしさ。理想とはかけ離れてるかもしれないが、どんな時もどんなに離れていても相手のことを心から想える関係性でいる“家族”の物語。
有村架純の変わらない美しさ、國村隼の温かさ、歸山竜成の感情を吐き出す全力感。役者陣の“家族”というテーマにぶつけるその想いが映画に詰まっている。脚本も丁寧に、展開が進むにつれて涙が一筋流れる。映像も電車と自然をいろんな角度から撮影し、しっかりとまとまりもある。
“電車”で結ばれた“家族”。その絆は固く結ばれていて、解けることはない。
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