しろみさかな

アート・オブ・ラビングのしろみさかなのレビュー・感想・評価

アート・オブ・ラビング(2017年製作の映画)
3.8
強い女性が大抵こういう活動を牛耳っている印象なんですが、主人公の女性も表面的に見たらすごく強くて、憧れるなぁなんて思っていると、とっても切ないシーンがたくさん出てきました。どんな人にも表裏一体、悲しみがあるからこそ強くいられるのですね。
性は今でも少しタブーなところはあるけれど、だいぶ世の中緩くなったのではないかと思います。男性中心の一方的な行為でなくなったのは、彼女のような人たちがたくさんいたからだと思います。産婦人科医だったという点でも、説得力がある。それに青少年の病気や望まない妊娠さえも防ぐために活動していたことも尊敬。
しかもこの時代のヨーロッパですからね、きっと大変だったのではと思います。
ただ少し生々しいシーンがたくさんあったのは、チープさが出てもったないなぁと思いました。愛を語るのであれば、もう少しロマンチックな感じでもよかったのではと。現実は現実で置いておいて欲しかったな(笑)表現が結構生々しかったかな。
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