すぽんじ

アート・オブ・ラビングのすぽんじのレビュー・感想・評価

アート・オブ・ラビング(2017年製作の映画)
3.8
"あなたは魂と体、どっちが中心?"

1972@ワルシャワ

1939@ウッチ
1941@ワルシャワ
1955@ビャウィストク
1958@ルブニエビツェ
社会主義政権下のポーランドで産婦人科医として女性の性と愛について研究した女性が1冊の本を出版するまでの話。
様々な壁に何度もぶち当たるも、主人公がポジティブかつパワフルな人物なので推進力が凄くて観やすかった。

ただ、上に書いたように場所を変えて過去と現在を何度も行き来するパッケージがテンポを落とすのが少し勿体無いな〜と思ってたけど、最後まで観たらラストシーンをどうしてもクライマックスにしたかったのね…と納得した。
私の好きな映画『ワンダー・ウーマンとマーストン教授の秘密』とも繋がりを感じる話で惹かれた。
この題材の映画ってなかなか無いかなと思うので貴重だなぁ…と噛み締めながら観たり笑

でも1番面白いのは、この本が出てからもうかなりの年月経ってるはずのに男女の性ってまだまだこんなに分かり合えないのかよ〜っていうところ。
そしてその本を書いた主人公の行動は昔も今も倫理的に…とか色々言われる事なんだろうけど、そういう経験の上に抽出されたものが沢山の人の助けになっているのがまた興味深いし面白い。
そして本当の所は体験した人にしか分からないというのが至極リアルだと思った。

そして忘れちゃいけないインテリア♥︎
青みの多いグリーンを基調とした部屋が多く、素敵な柄のカーテンをすぐ服に仕立て直して着ちゃうの好こ♥︎⍤⃝♡
可愛い柄だらけで柄マニアには堪らない空間♥︎✴︎
花冠の最可愛いも見れる笑

●小話●
ポーランド映画って私の中で合作が多いイメージ(『戦場のピアニスト』、『おとなのけんか』、『夜明けの祈り』、『エッセンシャル・キリング』等)でポーランド単体の映画を観たのは『ゆれる人魚』ぶりだったという所もまた貴重。

2023/03/14NETFLIX*字幕