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カメラが捉えたキューバの雑種のレビュー・感想・評価

カメラが捉えたキューバ(2017年製作の映画)
4.0
来世でアンディガルシアの愛人になる気満々だからちゃんとアンディガルシアのルーツを学んで徳を積んでおかなければ、っていう不純すぎる動機で観たけど、観終わる頃にはそうゆう下心は消え去って純粋にキューバという国とそこに住む人々のことが好きになった。決して恵まれているとは言えない生活を強いられている人たちもいる中であまり楽観的な言い方はしたくないけど、どれだけ生活が貧しくても(辛くても)心は豊かであり続けるキューバの人々が本当に美しかった。4兄妹めちゃめちゃ好きだった〜!いつでも元気バリバリ!って言えるのほんとに素敵。そしてジョンアルパートさんの人柄が素晴らしすぎる。キューバの人からすれば複雑な気持ちもあるであろう見知らぬアメリカ人なのに「この人となら話してもいい」と思わせる魅力がきっとあるんだろうな。

カストロについては色んな側面があると思うし(劇中ではチャーミングな人に見えたけど、自由を求めて亡命したキューバ国民もいたわけで…)、実際にキューバに住んで生活した事も無ければ行ったこともない人間がカストロ政権の政策についての是非をどうこう言う資格はないけど、カストロが国民を想う気持ちは本物だったし、一指導者として、一政治家として見れば、国民が汗水流して納税した税金を湯水の様に使い私服をこやしている日本のクソ政治家とは雲泥の差であることは間違いない。
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