Lila

交渉人のLilaのレビュー・感想・評価

交渉人(1998年製作の映画)
3.4
全盛期時代のケヴィン・スペイシーの沼なので、少しでも脳みそが縮まないものを25年ぶり?くらいに観ました。懐かしい!みんな若い!

公開時に映画館で見ましたが、あの時代だなーと思うのはブラウン管テレビでも電話でもなくて、フィクションのアクションサスペンスにも関わらず純度100%の白人男性社会っぷり!交渉部屋は特に。

そんな白人男性社会の脇役陣には、見慣れた地肩強めのおじさま俳優たちが沢山揃ってて、こんなガチガチのストロングスタイルキャストだったんだー!と今になって気づきました。

ケヴィン・スペイシー待ちの時間は長めですが、最初の登場シーンで家族がいる様子から始まるのは、かなり効果あった気がします。いつも通りのピンで出てきてたら、ただの冷徹仕事人間に見えてしまいますね。”You Have No Idea What I am Capable of”ってセリフはケヴィンだから体重乗ります。過去作品観ていれば、サミュエルLジャクソンより観客の方がビビるセリフです。

内容的には、1時間45分くらいで収めてほしかったなーって思ったり。また、音楽の使い方は好きでしたが、オープニングで犬がずっと吠え続けてたり、嫌な間で電話がただずっと鳴ってたり、映画全体通じて音の扱いは大分苦手でした。音の種類的にもイラっとくる感じが凄い!緊張の間でイライラするためでしたら、お見事です。
Lila

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