シュークリムオ

交渉人のシュークリムオのレビュー・感想・評価

交渉人(1998年製作の映画)
5.0
マジで最高におもしろいサスペンス。自分の認識では、この映画で「交渉人」という言葉が日本に広まった印象(残念ながらエディ・マーフィの映画ではない)。人質交渉のプロが、人質を取って立てこもったら? それを交渉人と戦わせてみたら? というコンセプトがもうおもしろいもんね。そこに警察内部の腐敗と陰謀があり無実の罪を晴らす…というこれまた映画ファンなら大好きな要素が入ってくる。あとは丁寧にしっかり描けば大成功ということで、もうおもしろいのなんのって。警察側のサミュエル・L・ジャクソンを早く殺したい姿勢もなんだか滑稽なのが、ケヴィン・スペイシーとの対比でおもしろいし、見る側も「何だよコイツラ!絶対にコイツラは痛い目にあえ!」と程よいストレスが掛かる。そこからのラストの締め方がなかなかスマートなのもいいのよ。難解にしてないのが結果的に功を奏してる。わかりやすさ・作り手の狙いががちゃんと伝わってる良い映画。傑作。