おかか

ルームロンダリングのおかかのレビュー・感想・評価

ルームロンダリング(2018年製作の映画)
4.0
2022-26
自殺や殺人事件など、いわゆる事故物件にある一定期間住まわせ、事故の事実を伏せて次の住人に部屋を貸すルームロンダリング。それを行うのが父と母、そして祖母を失い天涯孤独、池田エライザ演じる、御子。常にヘッドホンをして外からの世界を遮断する彼女だが、部屋で亡くなった人たちとだんだん絆を深めていき、実在の人間と関わろうとしていく物語。
オダギリジョー最初はめちゃくちゃ嫌なやつかと思っていたけど、御子のことを大切に思い、育てる優しい人で、さすがの貫禄と存在感でした。タバコを吸う姿の色気といったらすごい。光宗薫の恨みつらみを枕元でずーっと聞かされるのは発狂しそうだけど、家に帰ってきた時に包丁が床を泳いでいたら、さすがに笑っちゃいそうだな、と思ってしまった。
部屋の色合いとかカーテンや家具のセンスとか、服のかたち、色、独特なものではあったけど全部世界観にマッチしていて可愛らしかった。赤のワンピースがメインで、かわいい。
全体的にほっこりする優しい作品で、最近疲れているのでとっても癒された。あらすじで一瞬ホラーかと思ったけど、全くそんな要素はなく、穏やかな作品。疲れた時にまた見たい。
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