このレビューはネタバレを含みます
2023/05/06鑑賞。63点。
中々面白い演出や台詞回しだなと思いながら見ていたら、どうやら監督は脚本も担当してるらしい。調べてみるとこの作品以降たくさんのアメリカドラマで引っ張りだこの監督になっていて、納得した。
窃盗→クローゼット→殺人→警察到着のブラックユーモアを見て、良作だと確信したがその予想は当たった。
この作品のセンスってアメリカ人好みだけど、日本人にはあんまり受け入れられなさそう・・・。
出てくる奴はほぼ全員悪党なのに、メインの4人は少し抜けてたりモラル(金持ちからしか奪わない、ビビアンに食事を与えようとしたり彼女が怖がらないように銃を出すのを控える、仲間を見捨てない)があって良い。
・奥さんは記憶喪失です。嘘です、死んでます
・最初に死ぬのは黒人 by 黄色人種
・死体の瞼
〈あらすじ・ネタバレあり〉
オリーとブレアのカップルは塗装屋のフリをして金持ちが不在の間に家に入り、金目のものを盗む手口で犯行を重ねていた。
2人はこの窃盗を最後に犯罪からは足を洗うと決めていたが、その家に帰ってきた夫が浮気した妻を殺す現場を目撃する。
ブレアは逃げ切るものの、オリーは重要参考人として逮捕される。
ブレアは、オリーを留置所から逃すため裏社会の大物・ティミーに金を借り、脱獄の専門家を雇ってオリーを逃がすことに成功する。
だがティミーへの金を返すためには、もっとデカいヤマを踏まないといけない。
ブレアは兄・コナーが持ってきた邸宅を狙った窃盗の仕事をやることに決め、兄の仲間であるライリーと3人で組むことに。
トラブルメイカーのコナーとブレアを組ませることが不安なオリーは、報酬は受け取らない条件で参加させてもらい4人での仕事が始まる。
オリー、ブレア、コナー、ライリーの4人は家主が不在の間に天窓から侵入したが、防弾ガラス・電波の妨害装置と異常なまでに厳重な警備だった。
オリーとブレアはこの家で撮影されたと思われるスナッフフィルムを見つけ、金目のものを見つけることよりも脱出することを最優先に考える。
侵入経路の天窓から逃げようとするものの窓は閉まっており、住人が戻ってきたようだ。
建物内で妨害装置の圏外になる場所を探す4人は、地下室に進んでいき警察に通報。警察に繋がりはしたものの、電波が遠くて会話はほとんどできず・・・。
先に進んでいくと、そこではビビアンという女性が監禁されていた。
この家の主であるジャック・タッカーは監禁の拷問の末に命を奪う連続殺人鬼。家中に仕掛けた監視カメラでオリーら5人の様子を見ており、彼らを追い詰めて殺害するのを楽しむことにする。
オリーとブレアは電話ができる場所を探し、コナーとライリーがビビアンを助けようと試みる。
しかし、コナー、ライリー、ビビアンはそれぞれ罠にハマって孤立してしまう。
ライリーは殺人鬼・ジャックによって首を切断される。
一緒に行動するオリーとブレアはビビアンと遭遇し、コナーが別の部屋で監禁されていると聞かされる。
ブレアはビビアンと一緒にコナーを探しに行こうとするが、ジャックの罠によって部屋がロックされる。
ブレアとビビアンは同じ部屋に監禁され、オリーはたまたま閉じ込められたところが不運にも拷問室。コナーは、ブレアとビビアンが監禁されている部屋の隣室にいたが、ジャックに襲われる。
そんな中、オリーとブレアの通報を聞きつけた保安官が家を訪ねてくる。
ジャックは保安官を丸め込んで追い返そうとするものの、長話になってしまって監視カメラを見れず。
ビビアンが足を怪我したため彼女を放置し、オリーとブレアは監視されていない隙に地下室から逃げ出す。
保安官は、いきなり現れたオリーとブレアに驚く。オリーとブレアは「ジャックは殺人鬼」と言い、ジャックは「オリーとブレアは強盗で、人質にされていた」と。
保安官は一旦3人を逮捕して状況を整理しようとするが、そこにビビアンが来たことで状況は一変。
保安官はビビアンを抱き寄せてジャックを逮捕しようとする。
ブレアは2つの違和感を思い出す。
1つ目は、ビビアンのマニキュアが新しいものだったこと。数週間監禁されている割には、ここ最近つけられているように思えた。
もう1つは、スナッフフィルムを撮影するには殺しの実行犯の他に撮影者も必要だということ。
ブレアの予想は当たり、ビビアンはジャックの共犯者だった。
ビビアンは保安官を刺殺して銃を奪い、オリーとブレアはジャックとビビアンから身を守るため家に立て篭もる。
オリーとブレアが別の脱出口を探す中、実は生き延びていたコナーが2人の前に現れる。
コナーは、監視カメラと地下室にある全ての扉を操作するコントロールルームを見つけており、この場所からならジャックとビビアンの動きを読むことができる。
オリーとブレアが囮になってジャックとビビアンを引きつけ、コナーはコントロールルームで扉を操作することに。
ジャックはオリーとブレアを追い、ビビアンはコナーを始末するためコントロールルームに向かう。
コナーはビビアンに薬品を浴びせて火傷を負わし、オリーは短いナイフをただただ振り回していたら偶然ビビアンの喉を掻っ切って殺してしまう。
ブレアはジャックの首を絞めるが、もしかしたらまだ生きているかもと疑心暗鬼。念のため頭蓋骨をかち割ろうと言い出し、オリーが実行することに。オリーが中々実行できずにいると、意識を取り戻したジャックがオリーの足首を掴んだので反射的に頭蓋骨をかち割り、オリー、ブレア、コナーの3人は助かる。
実はビビアンもまた、ジャックの犠牲者であることが最後に明かされる。
ビビアンは幼い頃に母親と一緒にジャックに連れ去られて地下室に監禁され、母を殺害されていた。ビビアンという名前もジャックが与えたもので、2人はある種の主従関係で結ばれていた。