アキヒロ

グリンチのアキヒロのレビュー・感想・評価

グリンチ(2018年製作の映画)
3.2
「クリスマス泥棒」の話であり、「クリスマスアンチがクリスマス大好き」に改心する話でもある。

クリスマス嫌いのグリンチが
ツリーやプレゼントを奪って幸せを台無しにしようとしたが、
クリスマス当日、プレゼントは奪ったものの、
フーの村人たちは幸せそうに歌っていた。
「プレゼントは奪えても、クリスマスは奪えなかった」

シンディの母親は言う。
「物は奪われたけど、クリスマスは皆の心にある」
つまりクリスマスとは「Christ-mas(キリストのミサ)」であり、
「物質的な豊かさより信心が大事」というキリスト教の教えを忠実に再現できている作品だと思う。

本来のクリスマスは
"サンタクロース"という「良い子にプレゼントをもたらす来訪神」と
もう一匹"クランプス"という「悪い子におしおきする魔物」と二体一対のマレビトです。
グリンチは"サンタ"と"クランプス"の要素を合体させたキャラクターかもしれません。

だけど、個人的には実写版『グリンチ』の方が
グリンチの心変わりが丁寧に描写されていて好きです。

このイルミネーションのアニメ版は
最後、村の歌を聞き、グリンチが改心するシーンが唐突感があります。
そういう意味で実写版の方を高く評価したい。
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