あっくん

千と千尋の神隠しのあっくんのレビュー・感想・評価

千と千尋の神隠し(2001年製作の映画)
5.0
レビュー300件突破✨🎊🎉(人´∀`)
ゆっくりペースでレビューしながらも、今年中に突破して良かったです✨✨
…という事で以前250件目は魔女宅ガチレビューだったので、今回もジブリます🎶(๑•̀ㅂ•́)و✨
劇場でも観に行った思い出深い作品の“千と千尋の神隠し”🎶
色々と調べたジブリガチ長文レビューよろしくお願い致します✨✨

♨️簡単なあらすじ
両親と共に引越し先の新しい家へ向かう10歳の少女、千尋。
しかし彼女はこれから始まる新しい生活に大きな不安を感じていた…。
やがて千尋たちの乗る車はいつの間にか不思議の町へと迷い込んでしまう。
その奇妙な町の珍しさにつられ、どんどん足を踏み入れていく両親。
が、彼らは不思議の町の掟を破ったために豚にされてしまい...。

♨️感想
日本の興行収入300億円で現在第2位(1位は鬼滅)、ジブリ作品では1位の本作✨✨
劇場で観に行ったのは公開後直ぐに観に行ったので中学生の頃…。
当時はただ純粋に不思議で賑やかな世界観や個性豊かなキャラクターを冒険の様に楽しんで観ていましたね🎶

でも大人になってから観ると色々な観点が観られると感じます🎶
トリビアを調べると色々な社会的なメッセージ込められている事も分かりました🎶
そういう意味では大人も子供も楽しめますね🎶

人との出会いと別れ…
人と関わる中での優しさと厳しさ…
自分に味わった悲しみと喜び…
たった短いのに人生で大切な経験を学んだ事が、千尋がもらったあの光った(皆の想いが詰まった)ヘアゴムに込められていると思います。
人生を前進へ導く、そして勇気が貰える名作ですね✨
流石はジブリ作品🎶

お気に入りシーンは
・ハクと千尋が飛んでるシーン(感動✨)
・銭婆の家の中(お菓子が美味しそうで🎶)
・海原列車の中(切なすぎて💦)
・湯婆婆の波動拳(又はかめはめ波)
・湯婆婆「油屋一同〜、心を揃えて〜」

♨️キャラクター
・千尋
純粋で臆病でドジな千尋が色々な試練に立ち向かいながらも、周りから友情や知恵を学び、その逆境の中で勇気ある行動と芯の強い性格へと開花していく姿は応援したくなるキャラクターです🎶
様々な経験をしたからこそ、成長した証として最後の豚のシーンという事になりますね🎶
★千尋のモデルが宮崎駿監督と仲良くなっている元日本テレビプロデューサー奥田誠治さんの娘チサトさんだそうです。
因みに千尋パパが奥田誠治プロデューサー自身で、千尋ママはジブリ出版部にいた女性だそうです。

・ハク
クールイケメンかつ優しさと厳しさを兼ね揃え、千尋に対しては見守りながらも包容力ある姿がジブリ男子でトップの人気キャラクターである川の主✨✨
当時からラスト後で湯婆婆に八つ裂きにされたのではと多く聞かれて複雑な気持ちになりならがらも、ラストの台詞で約束を守りそうなハクだから何処かで転生して千尋の近くにいそうな感じが私自身は願っています💦
…そしてまさかの兄妹説もあるので、項目トリビアにいれてます。
★ハクの龍の動きは鰻の動きを参考にしています。

・湯婆婆(妹)、銭婆(姉)
夏木マリさんの声=湯婆婆・銭婆とこれほど完璧な声の設定と存在感は当時から衝撃です✨Σ(゚Д゚)
当時怖いイメージだった湯婆婆も厳しさに不器用な心情が感じたり、銭婆は相変わらず優しく穏やかな存在感が好きだったりとやはりお気に入りのキャラクターです🎶
(湯婆婆の波動拳は当時からお気に入りシーン✨)
★二人は現代で働いている象徴とも言われ、家で穏やかに送る存在(銭婆)、ストレス社会で厳しく向き合う存在(湯婆婆)と監督は語っている。
★二人の違いは
・湯婆婆はコンプレックスの塊で銭婆は優秀な姉
・湯婆婆の胸元にイボが1つ、銭婆はイボが4つあるとの違いが…確認できませんがあくまで噂かも💦
・銭婆の初期設定がスレンダーなお婆さんだったみたいです。そう言えば二人合わせて銭湯ですね🎶

・坊(ネズミ)
湯婆婆の実の息子でマスコットキャラクター✨✨特にねずみ姿が可愛すぎ✨✨(糸車で走る姿が好きです✨)
…でも実の父親は❓(釜爺説や赤いふんどしのおしら様説等ある)、なんで大きい赤ちゃんなのか❓と、謎めき多いミステリアスキャラクターでもあります💦
★甘やかしすぎた影響でわがままに育った存在だけど、外の世界に触れて千尋以上に成長しているキャラクターです。
外の世界に触れなければ成長できないというメッセージでもありますね🎶

・リン
姉御肌なキャラクターって個人的に好きです🎶(魔女宅ではウルスラやオソノさん的ポジション🎶)
文句を言いながらも千尋を妹の様に見守ってはサポートする面倒見の良い姿が周りに一人欲しい存在感✨✨
★リン役の声優担当の玉井夕海さんは元々演出家希望で、宮崎駿監督が主催した東小金井村塾Ⅱ(演出家養成の講習会)の塾生さん。
又、リンは白狐という説もあります。

・釜爺
厳しい職人がたきながらも優しさと温かさを兼ね揃えたお爺さん枠✨✨
湯屋の重要的ポジションで湯婆婆は勿論、銭婆の事も詳しく知っている所が気になります💦
★釜爺のモデル(可能性)は針金のような長く細い脚を持つ虫で黒いつぶらな瞳が特徴的のザトウムシ。
サングラスが黒い瞳を連想するそうです。

・千尋の両親
最初と最後に登場する“科捜研の女”コンビの両親www✨
父は突っ走った性格っぽいで母はドライっぽい性格なのであまり微妙な印象しかありません💦
★本作は2001年という事もあり、千尋の両親はバブル時代に影響している世代であり、金に対する貧欲さが豚の雑食性に見えたと宮崎駿監督がコメントしています。

・カオナシ
正体不明の不思議かつマスコットキャラクターで、元々脇役の設定みたいだった重要キャラ。
★カオナシのモデルは現代の若者又は人間の弱い心の部分とも言われています。
コミニュケーションが出来ず、金で必要とする姿、誰でもいいから必要とししてほしいと思いながらも、出来なかったら怒って暴走というある意味悲しい存在感。(喜んで銭婆の手伝いをしている姿が物語っている。)
CMで監督曰く「誰の心にもカオナシが存在します」とコメントされていたのも頷けます。

♨️ジブリ飯
湯屋の豪華な料理やおにぎり、でかいあんまん、千尋の両親が食べていたお店の料理等あります。
その中でも一番印象的なのは銭婆のケーキやクッキーですね🎶(甘党には目に毒です💦)
★千尋パパが食べていた柔らかそうな料理は台湾料理の“バーワン”というモチモチとした生地に椎茸や豚肉などを詰めて蒸した料理。蒸す前は白い生地が、蒸すと半透明になってクラゲのようなクリア感と柔らかさを出しています🎶

♨️ジブリトリビア
膨大なトリビアがあるので調べてみました💦(他の項目の所々にも、★印としてトリビア入れてます🎶)

★坊の部屋に魔女宅のジジのクッションが✨✨

★韓国版のタイトルは“千と千尋の行方不明”。

★千と千尋の神隠しの元ネタが耳をすませばで出てくる天野誠司が読んでいた児童文学が由来。
タイトルは“霧の向こうの不思議な町”。

★千尋パパが運転していた車のモデルは宮崎駿監督の仕事用の愛車アウディA4 2.4クワトロだそうです。
エンジンやドアの開閉音もそのまま。

★千尋が通る花畑は同じ四季では咲くことのない春夏秋冬バラバラに咲く花が混ざり合っている。
紫陽花やツツジ、梅や椿等色々。
迷い込んだ世界に四季がない影響か❓

★海上に走る海原列車に乗る乗客の影は死者、終点駅があの世とも言われている。
宮沢賢治の銀河鉄道の夜に強く影響しており、ある意味海原列車は一時の臨死体験の可能性とも言える。
(釜爺が降りる駅を間違えると大変な事になるというのも納得💦)
また、行きの途中で火垂るの墓に出てくる節子に似た黒い影もいるという噂も💦
※海原列車のモデルは相模原電鉄と小田原電鉄だそうです。

★湯婆婆との契約時に自分の書いた名前を間違えていた。その影響で元の世界へ戻れたといわれている。(萩の火の部分が犬になっていた)
これは慌てての偶然か分かっていての必然か❓

★最初の洞窟、ダルマの石像のシーンと最後のシーンが変わっています。(赤い洞窟→石造の洞窟、前後ろ顔があるダルマ→顔がないただの岩)

★ニギハヤミコハクヌシの由来は日本神話ニギハヤミノミコト。
因みにもののけ姫のアシタカの由来は
ニギハヤミノミコトの一族ナガスネヒコが由来。

★湯屋のモチーフは風俗(キャバクラ)。江戸時代の湯屋で働く湯女は入浴の手伝いをする他、売春もあったとの事。
男性従業員はカエルで女性従業員はナメクジ。

★千と千尋の神隠しの舞台は台湾の九份と言うのはデマ💦
似ているから広まってしまったそうですが、湯屋は複数の参考として…
・江戸東京たてもの園の子宝湯
・鹿鳴館
・道後温泉本館
・目黒雅叙園
ボイラー室は江戸東京たてもの園にある文具店・武居三省堂だそうです。

★千尋の両親と湯婆婆…真逆的な子育ての姿(性格や育ち方)を映画として伝えている部分がある。

★千と千尋の前に幻の作品“煙突描きのリン”が1998年6月から企画が進められていましたが却下されました。
物語としては、大地震に見舞われた東京を舞台に、銭湯の煙突に絵を描く18歳の学生・リンが、東京を影で支配する集団と対峙し、戦うという話。

★千尋とハクの兄妹説
千尋が川で溺れていたのを救ってくれたと言っていますが、もしかしたらその時に救って亡くなった兄がいたのではないかという説があります。
理由として…

①川で靴を拾うとする時に映し出された子供の手(絵コンテから)
②母親が千尋に対して冷たい態度を取っている
③怪我をしたハクを助けようとする千尋を見て釜爺が「わからんか。愛だ、愛」と言っていた。(恋愛感情でなく、家族愛❓)
④神様は夜しか見えないはずなのに、ハクは昼も姿が見えていた。
⑤宮崎駿監督が作詞した幻の主題歌“あの日の川で”の歌詞で、特に最後の一節が…
“誰かのために生きている私
私のために生きててくれた誰か
私はあの日 川に行ったのだ
私はあなたの 川に行ったのだ”

…等色んな理由がありながらも、あくまで考察なので信じるかはその人次第です💦
私自身は当初ジブリカップル路線で見てきたので若干複雑です💦(・・;)

※トリビアを色々と書きましたが、まだまだありそうですね💦
♨️CM+DVD
DVDはローソンで購入しました🎶
特典であるトランプが欲しかったからです🎶(学生時代そのトランプを使いまくったのが思い出です。)
ただ、特典の一つがハクのおにぎりは未だに謎でしたが💦💦

DVD映像特典では絵コンテや予告編等あり、特に“ジブリがいっぱいコレクション”シーンで映像と共に“ふたたび”のBGMが流れたのが凄く完璧に感じましたね✨

また、ローソンのCMも印象的です🎶

女の子(千尋の声)「千と千尋のDVD取りに来ました🎶」
ローソン店員「はい、これトランプ🎶」
女の子(千尋の声)「わあ🎶素敵なオマケ✨✨」

……このやり取り好きでした✨
(解説は入野さんがやっています。他にも映画チケットバージョンもあります🎶)
……ただ、特典の一つで何故ハクのおにぎりだったのかは未だに謎💦(。ŏ﹏ŏ)
※DVD“ジブリがいっぱいSPECIALショートショート”からCM見れます🎶

♨️神曲
何度も聴いている神曲ばかりの中でお気に入りなのは

・いつも何度でも
全てが美しい神曲✨✨
素敵なハープの音色と子守唄の様な優しい歌声の木村弓さんとの相性が抜群🎶
★この曲は千と千尋の神隠しが誕生する2年前に完成していた曲。千と千尋の神隠しを作るキッカケとなったターニングポイント🎶

・あの夏へ、いのちの名前、あの日の川へ
オープニングでタイトルとのタイミングがピッタリ過ぎる✨✨
美しさにどこか切なく、懐かしい思い出を思い出す様な情景が聞く度に見えてきます✨✨( TДT)
ピアノで何度も弾いた思い出の曲✨
加え、木村弓さんや平原綾香さんの歌声を加えると完璧な神曲です✨

・6番目の駅
まるで不思議な異世界にいる様な感じと儚さと悲しさ、切なさが込められた神曲✨
ピアノの音色を聞けば聞くほど切なさが増してきますし、夜の電車で聞くと更なる切なさが込み上げきます💦(。ŏ﹏ŏ)

・ふたたび
銭婆の家とハクと千尋が飛んでるシーンで本作の中で一番好きな神曲🌟
聞いたらまるで、自分の温かくて優しい居場所にいる様な感覚で凄く落ち着くんですよね🎶
You Tubeでは“いのちの名前”のカバーを歌った平原綾香さんが歌詞付きで歌っています✨

以下歌詞です…

ずっとずっと昔に
触れたことのある あのぬくもり

暗い道に迷い込み
一人ぼっちで 泣いてた私

信じて進むときめたときに
扉が開いた その先に光が
私を照らした

青空に羽ばたこう
つないだその手を 離さないで

あなたが照らしてくれた道を
今一人歩こう まっすぐ前を向いて
立ち止まらず

忘れないでいたなら
いつかまた会える そう信じてる

導いてくれたのは
いつの日もあなた 私の光

…オーケストラの演奏と本作の雰囲気が奏でる歌詞、平原綾香さんの歌声が凄くピッタリな一曲✨
千と千尋ファンにはオススメです✨✨
You Tubeで是非ですね🎶(⁠ ⁠ꈍ⁠ᴗ⁠ꈍ⁠)

♨️キャスト
・千尋役の柊瑠美さん(コクリコ坂から、野ブタをプロデュース、ドラマ動物のお医者さん(チョビの声))

・ハク役の入野自由さん(キングダムハーツシリーズのソラ、聲の形、言の葉の庭)

・湯婆婆・銭婆婆役の夏木マリさん(男はつらいよシリーズ、ピンポン、さくらん)

・千尋のパパ役の内藤剛志さん(科捜研の女シリーズ、警視庁・捜査一課長シリーズ)
・千尋のママ役の沢口靖子さん(科捜研の女シリーズ)

・リン役の玉井夕海さん

・坊役の神木隆之介さん(るろうに剣心シリーズ、君の名は、すずめの戸締まり、ハウルの動く城)

・番台蛙役の大泉洋さん(青天の霹靂、半分の月がのぼる空、騙し絵の牙)

・父役の上條恒彦さん(紅の豚のマンマユート・ボス(空賊)、もののけ姫のゴンザ、リトルマーメイドのセバスチャン)

・兄役の小野武彦さん(踊る大捜査線シリーズ、科捜研の女シリーズ)

・青蛙役の我修院達也さん(ハウルの動く城、オリバーな犬シリーズ、劇場版ルパンの娘)

・釜爺役の菅原文太さん(仁義なき戦いシリーズ、おおかみこどもの雨と雪、バッテリー)

…っと色々沢山と長文レビューになり、調べれば調べる程、宮崎駿監督の凄さが分かりますね💦
今年も残り僅かとなりますが、今後とも宜しくお願い致します✨m(_ _)m
あっくん

あっくん