misaki

千と千尋の神隠しのmisakiのレビュー・感想・評価

千と千尋の神隠し(2001年製作の映画)
4.0
現実的な、為になるファンタジー!
この映画、観るたびに新しい発見がある。何十回観ても良い。
泣けてくる。。これを子どもが最初に観た時に泣くのは、そこに描かれているのは空想世界ではなく、現実世界だったから。
働くこと。お礼を言うことに始まって、誰が観ても震え上がるような魔女を説得すること。
どんなに罵られても、寂しくても、辛くても、忍耐強く踏ん張ること。人の優しさに気づき、感謝すること。
その体験を通しての、主人公の心の成長ははかりしれない。映画開始5分頃と後半では比べものにならない。
たった1時間でこれだけ変われるのが映画だけれど、これが1人の人間の人生の何年か、あるいは何十年かだとしたら、、。観ている人全員がこの映画の主人公になれる。空想世界の絶対なれない主人公じゃないから。失敗して失敗して色んなことを知って前に進んで、乗り越えて。そんな姿にみんな憧れるし勇気を貰える。
千尋は人間臭い、ふつうの子。
だからこそ、いいんだよね。
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