鎌谷ミキ

千と千尋の神隠しの鎌谷ミキのレビュー・感想・評価

千と千尋の神隠し(2001年製作の映画)
4.4
【カオナシとはなんだったのか】

[あらすじ]
両親と共に引越し先の新しい家へ向かう10歳の少女、千尋。しかし彼女はこれから始まる新しい生活に大きな不安を感じていた。やがて千尋たちの乗る車はいつの間にか不思議の町へと迷い込んでしまう。その奇妙な町の珍しさにつられ、どんどん足を踏み入れていく両親。が、彼らは不思議の町の掟を破ったために豚にされてしまい......。

[レビュー]
名誉挽回、夏はジブリだ!(苦し紛れ)
チョーチョー有名作。「今からおまえの名は千だ!」湯婆婆のビジュアル、いきなり豚になる両親、ハク、謎の龍、カオナシ(仮面男)、すすはらい、カマジイ、リン、坊、青蛙etcキャラがとにかく魅力的。キモカワというジャンルの頂点じゃないでしょうか。湯屋に入りに来る神様って、なんとも言い表しにくいビジュアル。今敏監督とか、影響受けてそうですね。勿論、トトロみたいなキャラもいるし、宮崎ワールドここに極まれり(アカデミー受賞も納得)

というか、千尋って10歳だったのか!ちょうど長男と同年代で…なんかあっけらかんとしてるんよね、特にカオナシに対していつも塩対応。「いらない」ってハッキリ言えることも大事だけど、相手のことも考えようね。再鑑賞ではかなり気になった。というのも、千尋にモデルがいるらしい。こんな感じの子なのか…

カオナシは最初のイメージと最後のイメージを変えるストーリー展開が面白い。これは初見予想できないでしょ?かなり動きのあるストーリーなので、飽きずに観れるのはポイント高い(やっぱり出てくる寝落ちの有無)
実はイメージとは違って、めちゃくちゃ悪いキャラが出てこない。「これで終わりか」って、実は『君たちはどう生きるか』と同じかもしれない…この2作はやっぱり共通点がありそうって感じました。

よくよく考えたら、10歳で労働はよくないな…大人はこんな風になっちゃうから困ってしまうな。

やっぱり長男視点の方が楽しめてる実感ですね、次男もそこそこ楽しめてました。見るものすべてが新鮮なんて体験、やっぱり羨ましい。

宮崎駿監督お得意のファンタジーを10歳ぐらいの子どもに伝わるように描いたら?その答えがこれって、ステキだとは思うのです。自然を大切に。
鎌谷ミキ

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