クラリス

千と千尋の神隠しのクラリスのレビュー・感想・評価

千と千尋の神隠し(2001年製作の映画)
4.1
🌟映画150本目のレビュー!🌟

これは子供の頃に観た時は全然ハマれなくて、なんなら気味の悪い妖怪とかたくさん出てきてちょっとマイナスの感情を抱くくらいの映画だった。
聖司くんやハウルみたいに分かりやすいキュンをくれるイケメンがヒーローじゃないし…

でも大人になってから観ると千尋の成長ぶりに心が温かくなるし、ハクも千尋に甘々で最高のヒーローだし、数年前にようやく良さが理解出来ました。
「元気が出るように、まじないをかけて作ったんだ」って手料理出されたら惚れるわ…笑

序盤、千尋が油屋の外階段を下りるシーンに時間を割いてるのが良いよね。あそこをあえてじっくり見せることによって、後の水道管を走るシーンとの対比も際立つし、千尋の鈍臭さを表現したり油屋の建物がどんな感じなのかをイメージするのに最大限の効果をもたらしてると思う。

何より曲が良い…
『ふたたび』と『あの夏へ』が良すぎる。こんなん泣くわ!!

この前NHKで放送されていた「久石譲 いま世界で奏でる音楽」っていう密着ドキュメンタリー番組を見たんだけど、世界の名だたるオーケストラの一流音楽家たちが、トトロやポニョを真剣に演奏してる姿を見てうるっときちゃった。
ウィーンやニューヨークの会場に来ている観客の何割くらいがジブリの映画を観ているのか分からないけど、その人達の心を震わせているジブリ音楽に、なぜだか私が誇らしくなりました。

と同時に、私は一生「鬼滅の刃」のことを許せないでしょう…誰も越えることのできなかった興行収入ランキングを抜かれたあの瞬間、悔しいというより日本に絶望したのを覚えています…(大袈裟すぎるジブリ信者)笑
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