雨丘もびり

千と千尋の神隠しの雨丘もびりのレビュー・感想・評価

千と千尋の神隠し(2001年製作の映画)
1.0
面白かったけどキライ。
ハヤオ大明神の、すんごい上から目線の決め付けがヤ。
    
【信奉者が増えてご満悦な老クリエイタの説教が鼻につく】
   
リンは好き。
銭婆も好き。
ハクは、内助の功/貞淑な妻みたいな男で魅力がわからない。彼にときめく人は、結局、自分が好きな人って気がする。
「龍はやさしくて馬鹿」さもありなん。

   
良い神様だけを選び、受け入れて癒す温泉宿。
見込みのある労働者は馬車馬のようにこき使い、つかえないヤツらを食いモノにして成り立ってる一国一城。
アニメ業界とかアイドル業界の皮肉かな。語り口がヒドい。
こういう見なされ方して、オタクの方々って怒らないのかしら。
   
おばけがうろうろ出てくるのは楽しい。
巴が淵の3つの舞首とか、嬉しいね~
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%88%9E%E9%A6%96
権力争いで切り合った死体を、赤子に仕立て上げてて召し抱え、寵愛してるのってなんか含みある。アニメ業界事情に詳しい人はほくそ笑みポイントかもしれません。
ハクの「弟子をやめる」発言とかねw。ジブリ関係者苦笑してたりして。
    
あのハンコって、長編アニメ企画の承認印か何か?
映画製作の主導権を握ろうとしたところをプロデューサに利用されて、苦しくなってきたからボスに返却しますでもバツが悪いから千尋に返してきて貰おうゴメンナサイ、てきな。
    
温泉宿のスタッフ(業界関係者)を喰って、そいつの言葉で自己主張するカオナシ。
アニオタの隠喩?
急にカネばらまいたり下品な行動で周りを引かせたり、描写に悪意ありすぎでしょ(^^;)
   
そんな「う、あ、」しか言えないキモ描写キワマる亡霊を、「そこにいるからダメになる」って引き離す千の善意とやさしさは、遠回しに誰かへのアテツケになっているようで、ちょっとノレない。
銭婆のところに働き口見つけてあげて収めるのはGood。女傑東村アッコっぽくて私は好き。
    
なんつーかサ。
もっと多様な人の視点をていねいにつないで、物語を紡げないものでしょうか。
ラセターとかデルトロとか、究極スピルバーグとか、視野広いフィクション監督の方がカッコイイ。
片一方を"あいつらはオロカだ"って見下して、安全圏からケチつけてるじじぃって、みっともないしダサい。
    
大人気ないのがハヤオ監督大先生の芸風ですから、いいんですけどね。
周りに理解者が増えると、もっと深く理解してもらいたくなって、信奉者の愛や信仰度を試し始めるジジイの性根がキモチワルかったです。
    
Youtube「おまけの夜」さんの考察動画が面白かった(^^)
確かに、親切の押し売りで、いらんことしてくる相手が倦厭されるっていうのはある。うんうん。即ブロックです。
https://www.youtube.com/watch?v=PeWvd4QOiOI