高橋早苗

千と千尋の神隠しの高橋早苗のネタバレレビュー・内容・結末

千と千尋の神隠し(2001年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

ここでは 名前は
奪われ 忘れるもの


八百万の神の世界へ迷い込み
本来の名を奪われた千と

名を忘れ 湯婆婆の元で生きるハク


千は 「千尋」という自分の名を
何故か知っているハクの手助けを受けて
油屋で働くことになる

一方、ハクは
千には「本当の名前を忘れると、人間の世界へ戻れなくなる」
と忠告しながら
自分の名前は忘れている


千は リンや釜爺の手助けを受けながら
油屋の仕事を覚えていきます
名前なぞさて置き、やることやらなきゃ叱責を受けるだけ。
↑雇われ仕事のシンプルさね^_^


ハクは 湯婆婆に使われていますが
自由な時間がないようで あるようで。やっぱりない
湯婆婆の双子の姉、銭婆が持つ魔女の契約印を盗み出し、深手を負います。

千の 決死の働きで
ハクは救われ

千尋の記憶が ハクに
忘れていた本当の名前を与える


千尋が ハクとの関わりを思い出し 彼の名を呟くことで
ハクが 本来の名を思い出したのは
…千が 「千尋」という名を
忘れずにいたからなのでしょう


たかが名前、されど名前。
神さまも ニンゲンも
その行いで 見留められ 覚えられていくけれど

名前って その世界にいる間の
印みたいなものね。


二人は 本来の名を取り戻したことで
それぞれ、元の世界へ戻っていく


元の世界でも
名無しのナントカさんじゃ
チカラも発揮できないわ。


名を隠し、名を生きる。
奪われ 忘れても
ヒトは名を生きるしか できない生きものなのね。
だから 奪われて 忘れても
また思い出す

それが本来の名前なのね(´∀`*)
高橋早苗

高橋早苗