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千と千尋の神隠しのmasahitotenmaのレビュー・感想・評価

千と千尋の神隠し(2001年製作の映画)
4.0
「もののけ姫」に続き宮崎駿監督(兼原作と脚本)が、4年ぶりに手がけた長編アニメーション。
ベルリン国際映画祭金熊賞受賞。(2001)

10才の少女・千尋(ちひろ)は、引っ越し先に向かう途中、両親とともにトンネルの先にある不思議な世界に迷い込む。
両親はブタに変身させられ、魔女に名を奪われた千尋は、千(せん)という名前で八百万の神様が疲れを癒しにくる湯屋で働くことに…。

~①主人公と家族~
・荻野千尋/おぎの ちひろ= 千/ せん(声 - 柊瑠美):主人公。
・父(声 -内藤剛志)
・母(声 -沢口靖子)

~②湯屋「油屋」の関係者~
・湯婆婆/ゆばーば(声 - 夏木マリ)
湯屋「油屋」の経営者。魔女。子どもを溺愛。
・坊/ぼう= 坊ネズミ(声 - 神木隆之介):湯婆婆の子。我が儘な赤ん坊。
・ハク / ニギハヤミコハクヌシ(声 - 入野自由):「湯婆婆」に魔法を習うためにやってきた、名前を忘れた元人間。
・釜爺/かまじい(声 - 菅原文太):油屋のボイラー室を取り仕切るお爺さん。
・リン(声 - 玉井夕海):下働きをしている少女。「オレ」と男言葉を使う。
・番台蛙(声 -大泉洋):番台をしているカエル。
・青蛙/あおがえる(声 - 我修院達也):下働きをしている青いカエル。

~③湯屋「油屋」の客~
・カオナシ(声 - 中村彰男):お面をつけたようなのっぺらぼうな顔。強欲な者を飲み込む。
・オクサレ様/オクサレさま= 河の神/かわのかみ=河の主/かわのぬし(声 - はやし・こば):ヘドロの塊のような姿をしていて、とても臭い。

~④その他~
・銭婆/ぜにーば(声 - 夏木マリ):湯婆婆の双子の姉。姉と別れて暮らす魔女。

「見るからにグズで甘ったれで、泣き虫で、頭の悪い小娘に仕事なんかあるもんかね」

「ちひろ、いい名だね。自分の名前を大事にね」

10歳の少女の成長物語です。
豚にされた両親を元の姿に戻すために少女はいろいろな生き物(神様)に助けられながら成長していきます。一方で、生き物(神様)にも影響を与えます。
金銭欲やゴミ問題、他人への思いやりなどがさりげなく折り込まれているが、説教ぽいところは全くない。
大人も子どもも豊かなイマージュネーションの世界に浸ることができる、極めて良質な深みのある作品に仕上がっている。
久石譲の音楽、木村弓の透明感のある声が心に響く主題歌 「いつも何度でも」もとても美しい。
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