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スパイダーマン:スパイダーバースのapapattiのネタバレレビュー・内容・結末

4.2

このレビューはネタバレを含みます

非常に映像美が最高。アニメのようにも、のコミックのようにも、実写にも見えるという、とてもすごい技術力。

カラフルでビビッドな演出はアニメだからこそできることなのに、テキストで効果音を示したり、3面カットインみたいなカートゥーン演出が入ったりと随所でこだわりが見られる。

脚本としてはキャラクターが混雑してしまってる感じはあるものの、大いなる力には大いなる責任が伴うというスパイダーマンのメインメッセージを描き切っている。

その責任をスパイダーパワーを手に入れたバースたちもすべて担っている、というヒーローの孤独というのもそれを引き立てていて、主人公の成長にフォーカスした内容。…なんだけど肉親や親友の死がパワーアップの前提なのよ、というのは流石に因果すぎない?その運命は打倒して良いのでは?
ヒーロあるあるなために叔父さん死ぬ必要あったかね??とかはちょっとあるな…
と考えるとやはりそれを受け入れるに至った経緯は各々のバースでみたいなぁ。

ヒーローになる、ということと悲痛な運命がセットである必要はないわけで、バースによっては立ち直れなかった奴もいれば、オールハッピーなバースなやつもいるかも。

ラストは元の次元に返す過程で仲間が1人ずつ減っていくんだけど、意外とこういうのってなかったかも。最後は一人でラスボスも戦う、この自立の絵はいいよね。
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