どらこ

スパイダーマン:スパイダーバースのどらこのレビュー・感想・評価

4.3
アニメーションの臨界点に突入した作品だと思ってる。

もう「凄い」しか感想が出ねぇ…


効果音の吹き出しや画面端のドット、コマ割りなど映像全体でアメコミ風のエフェクトがかかっており、めちゃくちゃ芸が細かい。
全体のスピード感とグラフィック、色彩強めの街のライティング、様々なエフェクトが素晴らしい。

それと、どことなくhiphop感溢れる空気感がとにかく最高。





スパイダーマンは1しか見たこと無い(小学生時代)ので、MJやピーターパーカー位しかわからなかったが、それでも十分楽しめた。

ちなみにノワールやペニー、ハムは現実に存在している作品のキャラだと思い込んでました….



少年であるマイルズの精神と、スパイダーマンとしてのスキルが比例して成長していく様相が丁寧に描かれていた。


森の中でピーターがマイルズにウェブの技術を雑に伝授するシーンは、思わず「へぇ〜そうやってウェブ操んのか」と頭の中でシミュレーションしてしまった。
しかしまぁ、現実で放射性の蜘蛛に噛まれたらあんな苦悩があるんだな〜と。

マイルズだけが透明化と電撃使えるのは謎のまま。正直ウェブよりもそっちの方がチートに感じる。


ただ一つ気がかりなことがある。
ノワールは最後に元の世界へ色のついたルービックキューブをテイクアウトするのだが、
「色の無い世界」が当たり前の世界で、色という概念を持っていってしまうと、その世界の秩序が壊れてしまうのでは?と心配になった。
この世界に魔法を持ち込んでしまう的なパラドックス。

それと、キングピンほどの猫背は見たことがない。直してあげたい。



とにかくめっちゃ良い作品でした。
毎日「sun flower」聴いてます。。

エ、エィ、エー、エィィィー
どらこ

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