ダイナ

スパイダーマン:スパイダーバースのダイナのネタバレレビュー・内容・結末

4.3

このレビューはネタバレを含みます

スパイダーマンシリーズの様式美を踏襲しながらも「またかよ」と思わせない工夫が凄い。違う世界線の類似キャラ、二次元的ビジュアルも混じり合って共闘というカオスな現場はストレート&メタギャグで笑わせ、時に絆を感じさせてくれたりとエモーショナルに揺さぶってきてくれて、CGのアクションもシリーズ通して系移動による縦横無尽さが伝えるカメラワークが素晴らしすぎてと、エンタメの良い所が詰まった良作。コミック風な演出もクールでスタイリッシュで良いですね。

叔父を失ったマイルスに別世界のスパイダーマン達が共感してくれるというグッとくるシーンがあったわけですが、大いなる力は責任を伴うという精神が共通しているのと同時に、悲劇が避けられない既定路線みたいな認識なのは納得いかないというか。どの世界線も大切な人は守りきることはできないの?と。大切な人を守り切るヒーローがいてもいいんじゃないですかね。心の痛みを知らないヒーローを魅力的に描くのは難しいと思いますし、このシリーズのテーマが成長だから求めるのはお門違いと思ってもいますが。っていうモヤモヤ、次作(アクロス)の予告見る限りそこんところ掘り下げてくれるように見える…期待。主人公が続編でメタメタに凹まされる印象のシリーズだけどどうなんでしょう。
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