たにたに

スパイダーマン:スパイダーバースのたにたにのレビュー・感想・評価

4.3
【マルチバース】2023年54本目

マイルズモラレス版スパイダーマンの誕生と成長を描く。
ピーターパーカーことスパイダーマンが、キングピンによって殺害され、世間が悲しみに暮れる中、アース42の蜘蛛に噛まれたマイルズがその能力を発揮してスパイダーマンの後継者として奮闘する。

キングピンの個人的な欲望によって行われていた実験で、時空の穴が開き、別アースのスパイダーマンが迷い込んでくる。

それぞれのスパイダーマン達の個性が際立っていて、一人一人深掘りして欲しいほど魅力的。なにしろ、絵のタッチもきちんと変えている徹底ぶりで、日本のアニメーションから出てきたようなメカ好き女の子のキャラクターは印象的でした。

そんなスパイダーマン達とチームを結成して、世界が崩壊する前にキングピンの実験を止め、自分たちのアースへ帰る方法を模索します。

マイルズのグラフィティの上手さは特技として良いのですが、スパイダーマンとしての能力が透明人間化と電流を発せるという
唐突さは正直戸惑いました。

さて、スパイダーマンといえば身近な大切な誰かを亡くすという"運命"にあります。
三部作の序章として、今作ではそれぞれのスパイダーマンが同じ悲しみを持っていることを共感し合うのがテーマでした。

運命とは、決まっているものなのか、今後この答えを示してくれそうです。
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