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スパイダーマン:スパイダーバースのevansのネタバレレビュー・内容・結末

4.2

このレビューはネタバレを含みます

凄いものを見た。こんなものは未だかつて見たこと無かった。映画というジャンルはもう未踏の地が残っていないものだと思っていたが、その考えを綺麗に覆してくれた。
映像がとにかくすごい。ベースは3DCGとアニメの中間のような、動きはかなり滑らかだが非連続的な映像になっている。細部までとにかくこだわられており、ここまで作り込まれた映像は未だかつてなかっただろう。また、映画全体を通して終始混ざるVFXがカオスを演出しており、これによりマルチバースという世界観を強く演出できている。カオスすぎる映像だが、かっこいいの一言に尽きる。コミックのようなコマ割りを時には使い、CGの上にVFXを乗せてカオスを作ったり、手書きとCGを混ぜたりと、全てが革新的。
ストーリーは王道的展開とマルチバースの予測不可能な展開が混ざりあっており、この映画がこれからのマルチバースものの教科書になるような予感が感じられる。孤独とセットで語られるスパイダーマンが多次元から複数集まり共闘するという、スパイダーマンというキャラクターの特性を上手く突いている。
数多くのオマージュも仕込まれている。ラッパーなどの黒人文化、かつてのスパイダーマン作品、コミックのように、多くのオマージュが私たちを楽しませてくれる。
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