とむ

スパイダーマン:スパイダーバースのとむのレビュー・感想・評価

4.8
コロンビアピクチャーズのCIが流れるだけでここまでアガる映画が未だかつてあっただろうか。いや、ない。


ストーリー自体はよくあるヒーロー成長モノなんだけど、何はともあれ映像ですよね。

昔、CGを使ったアニメーションってどうも苦手で、
ぬるーっとした人工的な映像に対して違和感があったんだと思うんですよね。

そんな僕が高校生のある時に、神風動画という日本の映像制作会社が手がけた「ジョジョの奇妙な冒険」のTVアニメ版のオープニングを見て衝撃を受けたんです。
「スゲェ!手書きのアニメみたいだ!」って。

今思えば多分、フレームレート数を落として手書き風な動きになるように調整したんだと思うんですケド、
ともあれあの作品(OPですけどあえて作品と呼ばせてください)を見て、僕はCGに対しての偏見を完全に無くしました。


それからの今作ですよ。
1分半だったあの映像のクオリティとテンションが二時間近く続くエクスタシィ。
絶頂体験。ゴールドエクスペリエンス。
二時間があっという間でした。キングクリムゾン。


演出とかもバチクソ上手くて、
並行世界の彼らのキャラクターによってエフェクト変えてたり、
アニメーションの動かし変えてたりして芸がこまかい。

「よくある話」って書いたけど、
伏線の活かし方とかもすごい上手いんですよね。
「よぉ」とか、グラフィティアートとか。

強いて言えばもう少しメイン三人以外のスパイディたちの掘り下げも見たかったかな。
ルービックキューブのくだりは好き。


あと、IMAX3Dの先行上映で観たんだけど、字幕をみているのすら億劫なくらい映像にのめりこんでしまったので、
次は吹き替えIMAX3Dで観てみたいかな。
とむ

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