EDDIE

スパイダーマン:スパイダーバースのEDDIEのレビュー・感想・評価

4.6
先行上映IMAX3Dにて鑑賞してきました。
アニメーション映像革命!と言いたくなるほど、素晴らしい映像美、迫力でした。
私はこの映像というところに期待して観に行ったわけですよ。しかしですね、物語もいい!感動する要素も多く、何度涙を持って行かれたことか。
本当あれですね、笑いあり、涙ありの超絶スペクタコー!って感じです。

主人公は名門私立中学に転校したばかりで新しい学校に馴染めない少年マイルス。彼がひょんなところで突如蜘蛛に噛まれ、スパイダーマンの力に目覚めるんですが、これを上手くコントロールできない。
マイルスの世界のスパイダーマンことピーター・パーカーはというと、悪役キングピンにやられてしまい、その後をマイルスに託すわけです。
ここから少年マイルスの様々な葛藤が生まれるんですけどね、いざ自分の力を覚醒させるまでにもまた悲しい出来事が起こってしまうわけですね。あれが物語のターニングポイントだと言えるわけですが。

そしてキングピンら組織の企みにより時空間が歪められ、そこで別次元のスパイダーマンたちが結集してきます。
ここも本作の映像の凄さです。違う世界のピーター・パーカー、マイルス、ノワール、グウェン、ペニー・パーカー、スパイダー・ハムそれぞれ絵のタッチが違うんです。これが一つの作品に集約されているのが見事すぎて、なんだか感動してしまいました。ごめんなさい、映画館で「すげー」ってつい声が漏れちゃいました。

あとはアメコミのコマ割りや吹き出しを意識した演出。アメコミ好きには堪らないですよね。いや、アメコミの漫画の方は全くと言っていいほど読んだことないのですけど、あのアメコミの仕様は海外ドラマHEROESをはじめとして様々な作品に出てくるので、読んだことなくとも親近感湧きますよね。
それにしてもオープニングから惹きつけられました。テンポもいいし、観客を飽きさせない演出は、映像も相まってアニメーション映画史上最高傑作と言ってもいいのではないでしょうか。

あのアカデミー賞助演男優賞マハーシャラ・アリも声優参加していたようで、もうこの人働きすぎでしょ!って思いつつも、アーロンの声ハマってたなぁ。
あとはノワールのニコラス・ケイジも良かったですね。激シブ!もっとキャラに焦点当ててほしかったですね。

冒頭にも書いた通り、笑いあり、涙あり、映像最高な本作ですので、是非ともIMAXでご覧ください!私は次は吹替でも観に行きたいと思いました。

2019/3/13
吹替版でも再鑑賞。
より一層映像美に没頭できました。
アニメーションが細部までこだわられていて、極端な言い方すると、セリフなしでも映像だけで見惚れてしまうぐらいのクオリティの高さを誇っていると思います。
吹替の声優さん方も役に見事ハマっており、まったく世界観を壊すことなく素晴らしかったです。
個人的にはノワールの大塚明夫さん。ニコラス・ケイジの吹替を長年されていることもあり、全く違和感なく、そしてノワールの魅力を最大限に引き出していると感じました。だからこそノワールにももっとスポットを当ててほしかったな、と。
なんだったらノワールを主役に当てたスピンオフとか作ってほしいぐらいです。
あとはキングピンの吹替の玄田哲章さんも良かったですね。さすがシュワちゃんを思い起こさせました。

とにかく吹替版でも世界観が壊れることなく十二分に楽しめたので、スコアも前回から0.1点UPさせました。
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