YYamada

スパイダーマン:スパイダーバースのYYamadaのレビュー・感想・評価

3.6
【マーベル・シネマのススメ】
・SONY'sスパイダーマン・ユニバース⑥

◆ヴィラン:
 キングピン、プラウラー、
 ドクター・オクトパス、
 スコーピオン、トゥームストーン

◆ポスト・クレジット・シーン
 スパイダーマンのマルチバースは
 解消していない。

〈本作の粗筋〉
・スパイダーマン、死す―スパイダーマンことピーター・パーカーの突然の訃報により、ニューヨーク市民は悲しみに包まれる。ピーターの後を継ぐ「新生スパイダーマン」13歳のマイルス・モラレスもその一人だが、その力を未だに上手くコントロール出来ずにいた。
・ある日、何者かにより時空が歪められる大事故が起こる。その天地を揺るがす激しい衝撃により歪められた時空から集められたのは、スパイダー・グウェン、スパイダーマン・ノワール、スパイダー・ハム、そしてペニー・パーカーと彼女が操るパワードスーツ。彼らは全く別の次元=ユニバースで活躍する様々なスパイダーマン達だった…。

〈見処〉
①運命を受け入れろ。
・『スパイダーマン:スパイダーバース』か(原題:Spider-Man: Into the Spider-Verse)は、2018年に製作されたCGアニメ映画であり、マーベル・コミックの漫画を原作とする『スパイダーマン』の映画としては初となるアニメ作品。
・本作は、ピーター・パーカーを主人公としていたこれまでの実写作品とは異なり、「もう一人のスパイダーマン」マイルズ・モラレスを主人公にしており、複数のスパイダーマンが登場する世界を舞台に描いている。
・「まるでコミックの中を歩いている」と
云われる本作の映像作画は、CGにて生成したのちに「手書き処理」にて、通常では行わない詳細な箇所にまで色塗りを施し、モーションブラー(残像)を付け加える作業を実施。その作風の試行錯誤により、最初の10秒間を仕上げるのに約1年の期間が費やされたという。これらの「全く革命的なアニメーション手法」は、ソニー独自のアニメーションスタイルとして、2018年12月に米国特許商標庁に特許申請されている。
・本作による優れた作画とストーリラインは、鑑賞者と批評家双方から大絶賛され、第91回アカデミー賞長編アニメ映画賞、第76回ゴールデングローブ賞アニメ映画賞、第24回放送映画批評家協会賞アニメ映画賞など、世界中のアニメ部門の映画賞を席巻した。
・2022年10月には、本作続編『アクロス・ザ・スパイダーバース (パート1)』の公開を予定。噂される「東映版スパイダーマンと搭乗ロボット"レオパルドン"」や、実写版映画でピーター・パーカーを務めてきた、トビー・マグワイア、アンドリュー・ガーフィールド、トム・ホランドの3人の登場が実現するか楽しみである。(本作よりももっと早く見れるかも!?)

②結び…本作の見処は?
◎: 作中全体から感じられるスパイダーマン愛。ときに冒頭イントロダクションには、「逆さまのキスシーン」「暴走列車を止めるスパイダーマン」「レストランに飛び込む車」「悪ノリ・ダンスのピーター・パーカー」などサム・ライミ3部作のオマージュで溢れている。本作のキャッチコピー「運命を受け入れろ。」もサムライミ第1作と同じ。
◎: ほかでは観たことがないコマ割が非常に斬新なアニメ作品。主要部門のアカデミー受賞はマーベルキャラクター映画では初!?
▲:「スパイダーマン映画史上最高傑作」ともいわれる本作であるが、コミックファン&映画ファンの両方から敬愛される「膨大なイースターエッグ」と「泣きのストーリーライン」には、あまり刺さらなかったのは、アニメ作品自体に苦手意識があるからかも。
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