北朝鮮でクーデターが計画され、元特殊部隊員オム（チョン・ウソン）が首謀者暗殺の指令を受ける。しかし、オムはクーデターの攻撃に巻き込まれ、偶然に瀕死の “北の1号” を保護して韓国に逃避する。そこで、韓国大統領秘書官クァク（クァク・ドウォン）と接触し、2人はクーデターの内幕を調べ、南北開戦を止めようと奔走する。
韓国発のポリティカルアクションスリラー。
南北朝鮮に米国と日本が絡む現代史フィクションは、設定と展開がダイナミックで、けっこうかじりつきだった。
特に前半、北朝鮮内での主導権争いとか、韓国の現大統領と次期大統領の確執とか、こういう駆け引きのドラマは大好き。
韓国側のキーマンにクァク・ドウォンじゃ弱いかと思ったけど、彼の得意のちょっと嫌な奴だけど愛嬌ある秘書官キャラは素晴らしく良かった。あの食えないコミカルさは独特だ。
シリアスで残酷な場面が続く中で、ちゃんと笑いを入れるところが、韓国映画うまいよなー。
手錠で繋がった2人が食堂で食べる場面が好き！
以下、ちょっとネタバレあり。
終盤は派手な政治劇とアクションがいまひとつ噛み合ってなかった印象で、核ミサイルでミサイルを無力化とか、GPS持ってあっさり帰還とか、荒唐無稽が過ぎてかなりトーンダウンしたけど、全体的には十分楽しめる娯楽作だった。
これ、本物の北の1号が観たら怒るだろうなー。笑
