二瓶ちゃん

FAKE ディレクターズ・カット版の二瓶ちゃんのレビュー・感想・評価

4.1
たまたまTSUTAYAにあったので。

PAD、東風、ドキュメンタリージャパン、DIMENTION、ピカンテサーカス。

佐村河内さんのドキュメンタリー。
もはやマスコミを前に道化と化した新垣出演の大晦日特番を見ているあたり、そして香さんと愛の話をするところ、信用の話、そのあたりは満点。タイトルも相まってメディア批判でもあったと思う。

一切佐村河内氏については忘れていたが、とんでもない集中力で見た。僕も世間の流れになんとなく騙されていたと思う。

そこから楽曲が生まれるまで、あと新垣と佐村河内の関係性、神山の真実、その辺がわからないし、腑に落ちなくて本当にいいけど下げてこの評価。

完全に真実がこの中にあるわけでもないし、最後の佐村河内の沈黙からも分かるように、この映画のフィクションの上では森達也と佐村河内はお互いを信用して作っていると述べているが、果たして、お互いどれだけのフェイクを抱えていたのやら。

音楽ドキュメンタリー映画みたいなのは正直要らなかったかな。

この他思ったことを以下に。
・結局新垣の目的ってなんだったの?
・今までどうして新垣のことをなんで黙ったの?
・神山がジャーナリズム大賞を取ったのを森監督が渡した時の会場の笑い、私は見逃しません。
・あと、年末番組の結局はバラエティに染め上げてしまう雰囲気も。
・なぜ神山と新垣は取材を断った?
・流石すぎるのが無音のタイミング。意図的か。