新木

FAKE ディレクターズ・カット版の新木のネタバレレビュー・内容・結末

3.7

このレビューはネタバレを含みます

僕は佐村河内さんも新垣さんも神山もまったく知らない。ワイドショーで叩かれて新垣さんがバラエティ出てるから初めて知ったようなもの。だから当時もいまも本当にどうでもいいニュース。でもそればっか。みんなもともと知ってるような方々だったのか興味があるのか数字が取れるのか。取り上げるなら一、二カ月で追うのをやめるような姿勢はやめてほしい。いまもテレビはそんなニュースばかりで嫌気が差すけど、abemaやNetflix、ウーマン村本の漫才でどう変わっていくか。
テレビ以外にも考えなくてはいけないのはやはりネットメディアに溢れるフェイクニュース。論拠のないものが散乱し、証拠もないまま広がっていく。Facebookはやっていることを棚上げにして言わせていただくと、インスタもスマホゲームもいつまでやるんですかね。それよりフェイクに踊らされない教養や考え方を身につけるべきなのだと自戒を含めて。なんにも考えられずスノーデンよろしくの監視社会に支配されていく未来に進む一方な現状ですね。
内容は、佐村河内さんが全盲の女性を家に招いたシーンは、耳が聴こえてるように見えた。雑誌でかっこつける新垣さんは悪の塊のように見えた。海外の取材陣が求める証拠を頑なに提出しようとしない佐村河内さんは真実を隠す人柄に見えた。結局取材を拒否した新垣さんは真実を語らない人に見えた。
耳が聞こえないことが歪曲されていることにフォーカスされてるけど、そこが問題の根源ではなくてもともと佐村河内が新垣との共作を隠していたことだと思う。このように論点をずらすやり方こそ、現在の日本政治に通じ、フェイクを生み出す構造なのだと感じた。
どこがディレクターズカット部分だったんでしょうかね。最後の答えを出さない終わり方とかですかね。
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