このレビューはネタバレを含みます
黒い背景の前で撮影をする(モデル、撮影する)
→薄紫の背景の前に人が立つ(着飾ったモデル、撮影しない)
→背景をめくって後ろ側に人がいる(秘密を撮影済みで、自ら衣服を脱ぐ)
→背景をもみくちゃにして乱痴気騒ぎをする(衣装のドレスに憧れているところで衣服を剥ぎ取る)
⇒虚構〈衣装やバックスクリーン〉から実態へと近づいていく
グレーのガラスの重なり 羽根
骨董品店とプロペラのくだりは何だったのか
役に立たないものを手に入れることの暗示?
カメラ 見えるもの 地面に置く
ボール 見えないもの
写真、映画、イメージは幻?
ピエロの集団 現実を嘲笑する存在
最後に消える主人公=認識論や唯物論?
確かな視点は存在しない
撮影するという行為の暴露性、暴力性
越権行為としての盗撮
それによって権力を得ることの陳腐さと所在なさ