かわいかったのはピカチュウのもふもふと表情筋と、渡辺謙(渡辺謙)。
でもこれで約2時間もたせるのは流石にキツかった。
渡辺謙よりケン・ワタナベの方がもっとかわいいし、もふもふだけどおじさんはもう『テッド』とかでやっちゃってるから新味がない。
何より起承転結の「承」が平板過ぎ。
約1時間特に何も起こらない。
葛藤なし。名探偵なのに推理なし。真相は大体過去の映像で説明。
「起」こそ確かに、ポケモンに全然思い入れがない身でも、どこか『ロジャーラビット』感があって無性にワクワクしたが、後が続かなかった。
「転結」のプロットが、詰まり過ぎていてバタバタしている。
「転」に配置された出来事をもう少し前倒しして全体を均した方が良かった。
そうすることで逆に山場の頂点が低くなってしまうが、面白さの肝である「承」がつまらないよりはキズは少なくすんだと思う。
喧嘩して仲違いする等、主人公とピカチュウのパートナーとしての葛藤を「承」でもっとやっていれば、クライマックスがより生きたと思う。