あだくそ

志乃ちゃんは自分の名前が言えないのあだくそのネタバレレビュー・内容・結末

3.5

このレビューはネタバレを含みます

メッセージ性は高いけど押し付けがましくなく、思春期のリアルさがちゃんとあって、完成度の高い映画だなと思いました。
ヒリヒリした痛みを残す映画。
自分は「ビバ音楽!」って人間なのでラストにしっくり来なかったんだ。
だって、しのちゃんの歌声は素直で透き通っててほんとに素敵だったし、音楽やってる2人はキラキラ輝いてたし、定石だと最後は文化祭で歌って大団円だと思うじゃない…
でもよく考えると、しのちゃんは音楽がやりたかったわけではない。初めての友達ができて、依存して2人の殻にこもっていたかっただけなのかなって、それをしのかよ自身も分かっていたのかな、だからあのラストだったのかなって思いました。
そういう意味でもこの映画は音楽映画ではなくて、青春映画だったんだよね。

私は百合萌えなのもあってキクチが嫌で嫌でしょうがなかったんだけどさ…
こいつが入ってこなきゃ2人楽しくやってたのになぁとか思っちゃうし、かよも早めに察してやれよと思ったし…
何より、タンバリン適当にやって俺の居場所ゲットー!!みたいな甘い考えも腹立つ。バンドやりたいならドラムでもベースでも練習してこいや💢笑
三人各々、痛みや傷や後悔もたくさんありつつ、苦い青春を味わいながら、大人になっていくんですね…。
あだくそ

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