ジュンナカノ

志乃ちゃんは自分の名前が言えないのジュンナカノのレビュー・感想・評価

3.0
構図や光の入れ方、映像作品としてのこだわりが良い。海辺の街と2人の女子高生。音楽と友情。街のアーケード。美しいシーンに溢れています。
内容はあらすじの通り。原作を読んでませんが、終わり方は押見修造っぽさを残してくれたな、と思いました。

エンドロールで驚いたのが、吃音監修なる担当者が携わっていること。
すごく難しい個性だし、本当に最後まで吃音の話し方なので、スムーズに会話が進まないストレスは常に感じます。
ただ、唯一の友達に伝えたい思いを伝えられず、人との関わりに苦しみを感じる彼女の心の叫び。
その重みの一端を強く感じられたのは、我慢強く吃音と向き合う構成にしたこの作品だからこそ。良作です。
冒頭の通り、映像が美しい。進行がスムーズでなくても、しっかり見れます。