ワルキューリ

志乃ちゃんは自分の名前が言えないのワルキューリのレビュー・感想・評価

4.2
吃音ではないものの多少対人恐怖症のきらいがある自分。高校時代にバンド好き、大学時代にどこか空気を読めない友達がいたものの、後者の友は意識的に避けていた。

本作の志乃ちゃんは考えをうまく言葉にすることができないだけの女の子。
その段差を埋めるのに担任が投げつける「がんばろう」「慣れればいい」という言葉は優しさではなくナイフとなって突き刺さる。
人間誰しも『普通』でないと駄目なのか?吃音に限らず、空気を読めないのも音痴なのも個性として受け入れることができるのか、改めてそんな直球ストレートを投げつけられた。