すがり

溺殺魔 セバスチャン・ドナーのすがりのレビュー・感想・評価

2.9
ひょんな事から観ることに。
少しも期待していなかったし元々は興味も無かったが思いの外面白いホラーだった。

理由はきちんとホラーしていて音を使った単なるびっくり映画ではなかったから。
女子会メンバーが次々襲われていく様や冒頭から登場する水槽など視覚や感情に訴える演出が施されている。
場合によってはエルム街の悪夢やイットを思わせるような瞬間もあった。

ただ問題はそれら名作を思わせておいても内実は所詮B級であるということ。
B級かくあるべしというようにホラーする設定の根幹に関わる部分を映画内でほのめかせておらず、人によってはその状況や現象にまず疑問符が発生して映画に入り込めないかもしれない。

もし溺殺魔というホラーの設定を練り切らずアクセントに使い、本命は人間関係に係る内容だったというのなら少し失敗していて中途半端な印象受ける。

あとはもしネタバレコメントの内容が別のものならもっと良い印象だったろうと思う。
すがり

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