音や映像、演技等パッケージとして綺麗にまとまっていて物語も追いやすく、最後まで観ることができた。
色にこだわった演出をしており、極力赤色を排除し、緑色が多様されていた。
何となくその演出の意図はわからなくはないが、深さが感じられず、どれも中途半端な印象だった。
サービス精神旺盛な演出も悪くはないと思うが、それらの演出による暗喩が上手く回収されているようには見えず、モヤモヤした気持ちを引きずったままエンディングを迎えた。
演出によるものなのか、物語自体のものなのか、それが狙いなのかわからないが、全体的に熱や生気が感じられず、この映画を観て何を受け取り持ち帰って良いのかわからなかった。