ゆずきよ

15時17分、パリ行きのゆずきよのレビュー・感想・評価

15時17分、パリ行き(2018年製作の映画)
3.8
観ていなかったイーストウッド監督作品の一つ。
先に監督のドキュメンタリーを観ていたので実際にあった事件で主役3人が本人役で出演しているとか、賛否両論あって評論家からは酷評されているとか余計な前情報は入っていました。

物語は、幼馴染3人がそれぞれの進路へと進み大人になって出かけた旅行先の列車内で事件に巻き込まれるという話。
中々個性的な子供時代だけれど不遇というほどでは無いかなと感じました。
さり気無い台詞で家庭環境や生活を表現するの良い演出。
時々、後の事件映像がカットインされます。
演出としては良いけどあまりこのカットインに意味は無いのかな。
子供時代に少し疎遠になってしまったとしても大人になってから交流できる幼馴染がいるっていいよね。
前情報では思い通りに行かない人生を過ごした若者がという事でしたがみんなこんなもんじゃ無いのかなぁ。
しっかりと夢を追いかけて挫折を経験しながらも夢に向かって腐らず成長して気の置けない友人もいる。
それって十分幸せなのでは無いのかなと思いました。
後半はいよいよ事件に向かって物語は進みます。
ただ事件自体は結構あっさりとはしていて緊迫感はあるものの時間は短いです。
ノンフィクションだから別にそこ加筆する必要も無いしね。
若者達が英雄になったというよりかは、いざこの場面になった時に動けるかどうかという事なのかなと思いました。

日常生活で良くいらぬお節介を焼きます。
大半は失敗するのですがやらない善よりやる偽善だと思っていてそれが相手のためになる事だと思うなら声をかけるくらいは良いのかなと。
それによりその人のためにならないなと思えば心を鬼にしますがやっぱり人には良く思われたいじゃ無いですか。
だからってライフル持った相手に立ち向かえるかというのはまた別のお話ですけどね。
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