正直に言うと、実際の事件(人生)なのだから、エピソードのつまみ方次第でとてつもなく感動的な、まるでこういう日が来るべくして来たんだ。例えば昔、A→B→Cという選択やエピソードがあったので、最終的にDという伏線回収しまくりの感動的な物語になりました。というのはカタルシスがあってとてもいい気分で帰路につけるはず。
でもそうじゃなかった。何が言いたいかというと、もっともっと大げさにもできるのに。もっとエピソードを重ねて重ねて、ほらね、オレ凄いでしょ、ニヤッ。という提示もできるのにそっちに振り切らない強さを見た。
これは全然ディスってるわけではなく、むしろ全面降伏しています。という話で大ベテランにして名監督の凄さをまざまざと見せつけられた!