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15時17分、パリ行きのwksgknchのレビュー・感想・評価

15時17分、パリ行き(2018年製作の映画)
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2015年の夏に起きた実際の事件の映画化。
監督はクリント・イーストウッド、アメリカンスナイパー、ハドソン川の奇跡、に続き、実話の映画化。

普通の人の勇気、そこにドラマを感じているというのは正しいというか、昨今の皮肉というか、そういう意味もあるでしょう。
イーストウッドが興味を示すのもうなずける、60年以上も映画界にいるのだから。

まず、何がすごいかって、当事者を演者にしたこと。
彼らにとっては、追体験になるわけで、不思議な感覚だろう。楽しい思い出は良いけど、オチの流れはわかっていても、むしろフラッシュバックで怖さを感じるような。

その事件について色々描かれるのかと思っていたけど、当事者達の人生を描き、如何に普通の若者かを露わにし、一歩踏み出す勇気、その決断を突きつけるイーストウッドはさすがだ。善悪というか、事実をただ事実として伝える。あとは鑑賞者に委ねる、おしつけない。隠れる、逃げることだって身を守るのだから確かなことだし、勇猛に挑むことだって確かなこと、どちらが良いということではない。

感動はする、でもある意味ドキュメンタリー。
あなたならその時どうしますか?
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